2026/05/29 (FRI)
「アスリートの人生設計~幸せをデザインするウェルビーイング」公開講演会 開催報告
OBJECTIVE.
2026年3月20日に第3回MANセミナー・立教大学スポーツウェルネス研究所公開講演会を開催しました。
セミナーでは、アスリート自身のキャリア支援や、子を持つアスリート特有の課題に対する理解促進を進め、得られた知見を参加者の人生設計に応用できることを期待し、メインゲストに国会議員でスピードスケート・自転車競技選手として活躍された橋本聖子JOC会長を招聘。出産や育児などの女性アスリート特有のライフイベントを乗り越えた貴重な経験を共有いただくため、オリンピック経験者であるMAN理事とのトークセッションを行いました。
橋本聖子JOC会長へMAN理事がインタビュー
現役の国会議員として初めてのオリンピアンに
はじめに荒木絵里香代表理事より、「どのように育児と仕事を続けながら、キャリアを築き上げられてきたか」を質問。
橋本聖子JOC会長は「19歳で初めてオリンピックに出て、現役を引退したのは 31歳。 その時にもうすでに政治家でした」と語り、議員になってから1年間は早朝と夜間に練習を重ね、国会閉会中にアトランタオリンピックに出場されたというエピソードを話されました。
橋本聖子JOC会長は「19歳で初めてオリンピックに出て、現役を引退したのは 31歳。 その時にもうすでに政治家でした」と語り、議員になってから1年間は早朝と夜間に練習を重ね、国会閉会中にアトランタオリンピックに出場されたというエピソードを話されました。
国会議員で初の出産。産休の制度化に貢献!
その後ご結婚され、現職の国会議員として初めて出産を経験。
当時は前例がなく、国会議員の産休を制度化したのが橋本会長だったそうです。
制度がない状況でも「前例がない」と周囲から言われようと諦めず、必要な仕組みを切り開いてこられた姿にパネリストからも驚きの声が上がりました。
当時は前例がなく、国会議員の産休を制度化したのが橋本会長だったそうです。
制度がない状況でも「前例がない」と周囲から言われようと諦めず、必要な仕組みを切り開いてこられた姿にパネリストからも驚きの声が上がりました。
仕事で子どもの運動会をドタキャンしたことも…
一方で、仕事に追われる中、ご子息が頑張ってリレーのアンカーになった運動会に行く約束をドタキャンしてしまったという過去を話され、子育てへの十分な関わりが難しかったという反省を吐露する場面も。競技や仕事と子育ての両立への難しさにパネリストからも深い共感が寄せられました。
数々の闘病経験からメンタルが強くなった
続いて、本橋麻里理事からは「これまでに周りから批判なども多かったかと思いますが、どのように困難を乗り越えてきましたか?」と質問。
橋本聖子JOC会長は、子ども時代に腎臓病になったこと、オリンピック出場を前に腎臓病が再発したこと、B型肝炎になったことなど病気と闘ってきた過去に言及。
「そういう困難があったから健康体への憧れがあって“どんな苦しいトレーニングも病気のことを考えたら何でもできる“と思っていた」と語ります。
橋本聖子JOC会長は、子ども時代に腎臓病になったこと、オリンピック出場を前に腎臓病が再発したこと、B型肝炎になったことなど病気と闘ってきた過去に言及。
「そういう困難があったから健康体への憧れがあって“どんな苦しいトレーニングも病気のことを考えたら何でもできる“と思っていた」と語ります。
2つの競技の挑戦にメディアから多数の批判の声
とはいえ、困難だったと語るのが、スピードスケートだけでなく、自転車競技でもオリンピックに出場した1988年。“なぜ 2つの競技でオリンピックを目指すのか“、”1つの道を究めるのが美学ではないのか“などと批判の声に苦しめられたそう。時にはカミソリの刃が入った手紙をもらったといいます。
ただし、海外ではスケート選手が夏にトレーニングで自転車競技を行っているケースは多く、ドイツやアメリカ、カナダでは両方の競技に挑戦している選手がすでにいたことから「なぜ日本だけがダメなのかと思ってトライした」と述懐。さらに、そのときから、スポーツを“みんなで応援したい!“と思えるようなものに変えたいと考えるようになったことが、現在のJOCの活動にもつながっていることを語られました。
ただし、海外ではスケート選手が夏にトレーニングで自転車競技を行っているケースは多く、ドイツやアメリカ、カナダでは両方の競技に挑戦している選手がすでにいたことから「なぜ日本だけがダメなのかと思ってトライした」と述懐。さらに、そのときから、スポーツを“みんなで応援したい!“と思えるようなものに変えたいと考えるようになったことが、現在のJOCの活動にもつながっていることを語られました。
諦めない女性を増やすことが社会を良くしていく
その後、トークテーマは【女性アスリートの現状と課題】に。中山由起枝理事からの「女性が辞めなくていい環境づくりについてどのようにお考えなのか?」という質問に、橋本会長は“男性側の理解が不可欠“との認識を示しながら、女性アスリートが競技継続できることは社会全体の健康や活力向上につながると熱弁。「誰かが諦めなければいけないという環境を作ってしまったら、諦める人が多くなるんです。諦めなくていいという社会を作ったら、みんなが諦めなくていいんだと思う輪が広がっていく」と発言されました。
現場の声を組織に反映できる環境づくりを
さらにJOCとしてアスリートの声を遠慮なく出せる環境づくりを重視し、現場の声を意思決定に反映させる構想についても言及。「言っても無駄」という諦めをなくすことが、今後のスポーツ界改革の中核課題であることが示されました。 橋本会長は、女性が組織の中に入っていくことも重要だと話し、「NF(中央競技団体)などのトップ(会長)に女性を増やしたい」と語られました。
参加者からの質疑応答&スペシャルゲストも登場
会場やオンラインの参加者からの質疑応答コーナーでは20代の現役選手などからさまざまな質問が寄せられました。また、最後に橋本会長が「尊敬する方」として、元重量挙げ選手でメダリストの三宅義行さんを紹介。三宅さんは娘である三宅宏実さんの子どもであるお孫さんの面倒をみている経験を通し、「家族や周りの者がちゃんとしっかりサポートしてあげないといけない」と痛感していることを語られ、和やかな雰囲気で会は閉幕しました。
■活動名:
第3回MANセミナー
2025年度立教大学スポーツウェルネス研究所公開講演会
「アスリートの人生設計~幸せをデザインするウェルビーイング」
■概要:
日時:2026年3月20日(金)14:00〜15:30
会場:日本オリンピックミュージアム1階
登壇者:
パネリスト MAN代表理事 荒木絵里香
理事 中山由起枝
理事 本橋麻里
ゲスト 橋本聖子JOC会長
■主催:一般社団法人MAN(マン)
■共催:立教大学スポーツウエルネス研究所
■後援:公益財団法人日本オリンピック委員会
第3回MANセミナー
2025年度立教大学スポーツウェルネス研究所公開講演会
「アスリートの人生設計~幸せをデザインするウェルビーイング」
■概要:
日時:2026年3月20日(金)14:00〜15:30
会場:日本オリンピックミュージアム1階
登壇者:
パネリスト MAN代表理事 荒木絵里香
理事 中山由起枝
理事 本橋麻里
ゲスト 橋本聖子JOC会長
■主催:一般社団法人MAN(マン)
■共催:立教大学スポーツウエルネス研究所
■後援:公益財団法人日本オリンピック委員会